なぞともカフェは高い〜実際に体験してわかったナムコの誤算〜
こちらの記事をご覧になっているあなたは
「なぞともカフェ 高い」
この検索ワードで当ブログに辿り着いたのではないだろうか。
そう、なぞともカフェは高い。高すぎる。
筆者が実際に体験してみてまず第一に抱いた感想だ。
面白そうだけど値段がなぁ...そう考えている方の判断材料になるよう、ゲーム内容自体には触れない形で体験談を綴っていこうと思う。
その前にまず、「なぞともカフェ」はどのようなものなのかおさらいしておこう。
◆◆なぞともカフェとは?◆◆
飲食が楽しめる【カフェスペース】と、謎解きのテーマや難易度が異なる7つの【CUBE】と呼ばれる個室で構成され、制限時間765秒以内にミッションクリアを目指していただく新趣向の謎ときエンターテインメント施設です。
なぞともカフェは入場自体は無料のお店です。
事前ご予約不要でご来店いただき、お好きな謎ときコンテンツをお選びいただけます。
なぞともカフェに初めてお越しになる方は、まずはこのムービーをチェックしてみてください!
なぞともカフェの入店方法、楽しみ方などがお分かりいただけます!
いわゆるカフェ一体型のリアル脱出ゲーム施設、と考えて頂ければ分かりやすいだろう。
ここ最近は水族館や遊園地といった商業施設を一時的に貸切り状態にし、謎解きや脱出を楽しむというイベントが盛り上がりを見せている。
参加するまでは行かないものの、この緊迫した雰囲気を一度は味わってみたい...と興味を持った方も多いのではないだろうか。
店外から確認できた看板
そう、ここで忘れてはいけないのが
"なぞともカフェのコンセプトは間違いなく良いもの"という点だ。
敷居が高いと感じていた脱出ゲームをカフェに立ち寄るような感覚で体験できる。前述のように、興味はあるけど実際に参加するのは...と考える方々には絶好の場なのである。
有名ゲームとのコラボも
筆者もこの手のゲームに惹かれてはいたものの、参加には至らなかった。
そんな中姉とその友人が誘いをかけてくれたため、事前知識ゼロの状態で一緒に行くことに。
まず店でルールを確認して、衝撃を受ける。
1ゲームは765秒。つまり
12分45秒で1人1080円。
もちろんこの時間内でクリアできる保証はなく、制限時間が過ぎればゲームの真相を知ることなく店を後にすることになる。
もう1度チャレンジするには当然同額を支払わなければならない。途中まで謎解きが分かっているのに、である。
この価格設定を見て納得した。
「なぞともカフェの前よく通るけど、いつも誰もいないんだよね」
この姉の言葉が間違いないものであると。
今までやったことがないけど、失敗が怖くて参加できなかったけど、チャレンジしてみたい!
そんな風に思ったとしても、なんとなしにこの金額を支払えるだろうか?友人を誘えるだろうか?
脱出ゲームを"気軽に"楽しめるという最大の強みを価格で打ち壊しているのである。
入場自体が無料とは言うものの、あまりにも強気すぎる。事実このなぞともカフェ、どこの店舗もガラガラという状況なのだ。主催ナムコの誤算としか言いようがない。
しかし、価格以上の体験ができたら話は別だ。さっそく遊んでみる。
765秒を3ゲーム、通常なら3240円だがキャンペーン価格で2160円。
3人で参加したので38分15秒で6480円。
この金額を支払った時点でかなりやる気を削がれていたが、ここまで来たらもう後戻りはできない。いざチャレンジだ。
...そしてこの記事に至る。
冒頭でも記述した通り。感想はお察し頂けるだろう。
そもそも気軽に手を出せる価格設定ではないし、今回の参加者3人全員がこの手のゲーム初体験だったため、クリアには至らず。
最後まで謎を解く爽快感を味わえたなら、多少高額でもまた来たいと感じたかもしれないが...
強気すぎる価格設定で、人が寄り付かない。
この価格なので友人を誘いづらい。
初参加だとクリアに至らず、再びのチャレンジも価格を前に断念。真相は謎のまま。
そりゃ人来ないわな。
つまり価格という点で、何もかもが悪循環に陥っているのだ。
単純に価格を下げる以外にも、
口コミ拡散を狙って一人でも多くの人に参加してもらうためにグループ料金を設けるなり、
脱出ゲームというコンセプトを壊すことにはなるが参加者の達成感を重視してコンティニュー価格を設定するなり、
いくらでも工夫はできるはずである。
容赦ない意見を書いたがゲーム内容自体は面白いものであったし、ギリギリでクリアできなかったゲームに再チャレンジしようか迷ったりもした。(結局しなかったが)
なぞともカフェには様々な難易度、設定、状況のゲームが用意されている。
タイミングやイベントによっては今回掲示した価格より安価で参加できることもあるので、機会を伺って様子を見に行くのも良いかもしれない。