怪盗グルーのミニオン大脱走・評判悪い?タイトルに隠された落とし穴
皆さんは「怪盗グルーのミニオン大脱走」をご覧になっただろうか。ご覧になった皆様は、どのような感想を抱いただろうか。
2010年に公開されたシリーズ第1作目「怪盗グルーの月泥棒」は、ユニバーサル・ピクチャーズ配給映画初の3Dアニメ作品ながら北米興行収入2億超えを達成するという快挙を成し遂げた。大悪党グルーの活躍はもちろん、その手下であるミニオンたちの可愛らしさが人気を後押しし、世界各国で話題に。
2013年には続編「怪盗グルーのミニオン危機一髪」が公開。
続いて2015年の「ミニオンズ」。本作はグルーではなく、ミニオンたちが主人公として描かれた。
そして今夏、満を期して「怪盗グルーのミニオン大脱走」が公開となったわけだが...
映画のレビューサイトには、決してわずかとは言えない低評価。人気があるからこその第4作目、一体何があったのだろうか?
その内容を確認してみると、
「タイトルの割にミニオンが活躍していない!グルーばかり!」
といったものがほとんど。
怪盗グルーシリーズを全作を鑑賞済みの筆者は、恐れていた事態が起こった...とため息をつかずにはいられなかった。
恐れていた事態、とは一体なんなのか?
ここで見て頂きたいのがコチラ。
今現在駅構内に掲示されているポスターである。囚人服を身にまとったミニオンたちが印象的だ。
「ミニオンかわいい!せっかくだから観にいこうかな!」
そんな風に感じた方も少なからずいらっしゃるのではないだろうか。
しかし本作はあくまで"怪盗グルー"シリーズ。ミニオンは脇役である。
前述した通り2年前の「ミニオンズ」は紛れもなくミニオンたちが主人公であったため、今作にも同じくらいの活躍を期待した人が多かったと思う。
しかし、そもそもミニオンズの世界観自体後付けに等しいものである、と知っている人がどれほどいるだろうか。
ミニオンが主人公と思わせるようなCMや広告、タイトルの打ち方。
ミニオンに期待した鑑賞者たちから寄せられる否定的な意見。
人気の出たキャラクターを全面的に押し出し老若男女問わないあらゆる層からの支持を得ようとする...効率のよい集客をするには仕方のないことなのだが、怪盗グルーシリーズを全作鑑賞済みの筆者としては非常に悲しい事態である。
ともかく、ミニオン見たさで今作初見!という方はどうか「ミニオン大脱走」を観に行く前に「月泥棒」か「ミニオンズ」のレンタル鑑賞を全力でオススメする。
時系列的には
0.ミニオンズ
1.怪盗グルーの月泥棒
2.怪盗グルーのミニオン危機一発
この順番である。
ミニオンズは前日譚のような立ち位置なのでとにかくミニオンの活躍が見たいなら一番初めに観てもヨシ...だが、ファンならクスリと笑える要素が随所に散りばめられているため、個人的には公開順(1→2→0→3)に観るのがオススメだ。
今でこそミニオンというキャラクターが一人歩きしている状態だが、ミニオンだけでなくグルーとその仲間たち、敵キャラですら愛おしく感じてしまう本作。
是非シリーズを通して鑑賞して頂きたい!